気候変動の実態
(1)気温
世界や日本の気温上昇と同様に、兵庫県内各地の日最高気温※1・平均気温・日最低気温※2の年平均値は、数年~数十年の様々な周期の変動を繰り返しながら上昇しています。
※1 1日のうちの最高気温を1か月で平均して月平均とし、月平均値を年平均した値
※2 1日のうちの最低気温を1か月で平均して月平均とし、月平均値を年平均した値
図の見方
【太折れ線】5年移動平均、【直線】長期変化傾向、【三角】観測場所移転年
神戸は1999年に、豊岡は1962年に観測場所を移転しており、変化傾向を見るために、移転前のデータを補正しています。
洲本は2017年に観測場所を移転しているため、統計期間を1919年から2016年としています。
出典:神戸地方気象台提供資料
(2)降水量
①年降水量
年降水量は、各地とも有意な変化傾向は見られません。
図の見方
【棒グラフ】各年の降水量、【太折れ線】5年移動平均、【×】欠測等によりデータなし
出典:神戸地方気象台提供資料
②短時間強雨
一方、県内のアメダスの1時間降水量30mm(バケツをひっくり返したような雨)以上の年間発生回数は、直近10年(2011~2020年)の平均が統計開始当初の10年(1979~1988年)に比べて約1.8倍に増加しています。
出典:神戸地方気象台HP
(3)積雪・降雪
神戸の最深積雪※3は、気温の上昇等の影響で10年あたり0.5cmの割合で減少しており、豊岡も4.8cmの割合で減少しています。
※3 1年間で最も深い積雪
図の見方
【棒グラフ】最深積雪【太折れ線】5年移動平均【直接】長期変化傾向
【×】欠測等によりデータなし
出典:神戸地方気象台提供資料
(4)さくらの開花
神戸のさくらの開花は1953年以降の期間では50年あたり約5日早くなっています。
図の見方
【折れ線】毎年の値【直接】長期変化傾向
出典:神戸地方気象台提供資料
(5)その他
「兵庫県地球温暖化対策推進計画(資料編)」に、分野別の気候変動影響の現況について記載しています。
また、熱中症発生数の推移については、国立環境研究所 環境展望台環境GISにて公開されています。